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整体のうそ・ほんと

小顔矯正は本当に効果ある?

2021年4月14日

小顔矯正とは

小顔矯正という名目で施術を行っている整体院や接骨院(整骨院)が数多く存在します。

一般的に整体で使う「矯正」とは、骨格(関節)の歪みを矯正する施術になります。

「リンパマッサージ」、「フェイシャルマッサージ」、「小顔セラピー」、「小顔ローラー」のような顔のむくみを改善するコースやグッズは存在しますが、小顔効果の期待はありますが、矯正ではありません。もちろん、エステサロンで行う施術も同じです。

それでは、「小顔矯正」ならどうでしょうか。

小顔矯正という表現を使って施術を行っている整体院や整骨院の中には、「頭蓋骨の隙間を埋める」「骨格を矯正する」「小さくなる」などといった説明をします。

実際に矯正されるのならこのような表現は正しいのですが、物理的に不可能なのです。

それにこのような文言は法律で禁止されており、上記のような矯正効果があると説明をして施術をした場合は消費者庁から再発防止の措置命令を受ける可能性があります。

小顔矯正の真実

私も小顔矯正に興味があり、勉強した時期があります。

当時は小顔についての知識はほとんどなかったので、小顔矯正で有名な施術者からノウハウを学び、モデルさんに試したら実際に小顔にもなったので私も効果があると信じ込んで準備を進めてきました。

その後、様々な視点から小顔矯正について調べた結果、矯正効果は全くないと判明し、このままメニュー化にしたら詐欺になるのではと判断し、お蔵入りになりました。

矯正効果がないと判断したのは根拠があります。一部ですがご紹介します。

〈根拠1〉解剖学を参照

解剖学の本を確認したら顔の骨は物理的に動かないことが判明。「動かない=矯正不可能」ということです。(顎関節を除く。)

今まで私が学んできた内容と全く異なり、更に調べたら以下の情報を確認しました。

〈根拠2〉「小顔矯正は根拠なし」と消費者庁が再発防止で措置命令

消費者庁によると、同協会は2011年10月ごろから、自社HPで「小顔矯正」の施術により頭蓋骨のつなぎ目を詰めれば顔を小さくできると説明。「えらの骨やほお骨に力を加え内側に入れていく」「持続性に優れた施術」などと表示した。

消費者庁は協会に表示の根拠を示すよう要請。協会は施術の前後の顔の大きさの計測データなどを提出した。これに対し同庁は「マッサージで瞬間的に小顔になることは考えられるが、骨が詰められる、持続するといった表示には合理的根拠がない」と判断した。

※協会名が記載されている部分は本サイトでは割愛しております。

マッサージによる一時的に小顔にはなるが矯正の効果については根拠がないと判断し、消費者庁が再発防止で措置命令を発令されています。

〈根拠3〉美容整形の医師による見解

美容整形で有名な高須クリニックの公式ホームページに以下ののような記事が記載されています。

小顔矯正を行っている施設のWebサイトや広告を見ると、よくこのように書かれています。
「人間の頭蓋骨や顔面骨はたくさんの小さい板状の薄い骨が合わさってできています。その板状の骨と骨の繋ぎ目は縫合線と呼ばれており、縫合線にはわずかな隙間があります。加齢と共に縫合線は開いてきて、顔が大きくなってきたり、歪んできたりします。小顔矯正は外側から骨に圧力を加えることにより、縫合線の隙間を埋めて、顔や頭を小さくしたり、歪みを矯正するものです。」

まず、「人間の頭蓋骨や顔面骨はたくさんの小さい板状の薄い骨が合わさってできています。その板状の骨と骨の繋ぎ目は縫合線と呼ばれており、」ここまでは正しいです。しかし、その後の、「縫合線にはわずかな隙間があります。加齢と共に縫合線は開いてきて、顔が大きくなってきたり、歪んできたりします。」これは真っ赤な嘘です。確かに生まれたばかりの赤ん坊は、部分的に縫合線に隙間がありますが、すぐに骨の成長と共に閉鎖してしまいます。一番大きな隙間は、頭頂部(頭のてっぺん)にある大泉門という隙間ですが、通常生後18ヶ月くらいで完全に閉鎖してしまいます。ましてや、大人の頭蓋骨、顔面骨の縫合線は完全に閉鎖しているのは当たり前のことで、隙間なんてものはありません。

引用元:高須クリニック公式ホームページ

根拠1~3を解説すると、頭蓋骨は15種23個の骨があります。

色分けしているのがそれぞれの骨で、境目の事を縫合線といいます。

不動結合といって、完全に動かないというのが解剖学で証明されており、消費者庁及び高須クリニックの高須幹弥医師も同じ指摘をされています。

この縫合線の境目が、加齢と共に隙間ができるから矯正すると顔や頭が小さくなると主張しているのが一部の整体院や接骨院(整骨院)なのです。

しかし、小顔矯正をして実際に小顔になったという方もいらっしゃると思います。

それは小顔ローラーと同じ原理で、小顔マッサージや全身を施術したことにより一時的に小顔になっただけに過ぎず、顔の骨格が矯正されたわけではありません。

それなら、なぜ小顔矯正を行う整体院や接骨院(整骨院)があるのでしょうか。

考えられるとしたら矯正効果がないとわかった上で施術しているのか、または昔の私のように間違えた知識を学び、それを信じ込んで施術をしている可能性が高いです。

顔が大きく見える原因

上記の説明で顔の骨格矯正は全く効果がないというのはご理解いただけたと思います。

小顔対策で大切なのは、顔が大きく見える原因を知ることです。

まずはご自身がどのタイプなのか理解しましょう。

顔のむくみ

むくみの原因は食生活、睡眠不足、自律神経の乱れ、デスクワークや立ち仕事など生活習慣によるものから疾患が原因の場合もあります。

顔のむくみは基本的に起床時に多く、夕方からはふくらはぎなど下半身がむくみやすくなります。

顔のたるみ

たるみもフェイスラインが崩れてきますので、顔が大きく見えたり老け顔の原因にもなります。

年齢を重ねるに連れて顔がたるんでくるのは当然ですが、普段からあまり表情を変えないポーカーフェイスの方は表情筋の衰えが進行してたるみやすくなってきます。

また、紫外線やストレスもたるみの原因といわれております。

脂肪

肥満の方は顔だけでなく全体的に脂肪が付きやすくなります。

脂肪が付きやすい場所は個人差があるようですが、脂肪が原因で顔の大きさを気にされるのでしたら全体的にダイエットをすれば自然と小顔になると思います。

骨格の問題

生まれつきエラが出ている場合は顔が大きく見えることもあります。

上記で説明したように、顔の骨格は矯正できないので、小顔になるためには美容整形での処置が効果的と思われます。

他にも猫背やストレートネックが原因の場合もあり、こちらは適切な処置を行えば改善する可能性が高いです。

小顔になるためには

それでは小顔になるためにはどのような対策が適しているかご説明します。

エステサロンや美容整形などの知識は詳しくないので、あくまでも個人的の考えですがまとめてみました。

整体

繰り返しますが、顔や頭の関節は動かないので、たとえ整体でも骨格を矯正して顔を小さくするのは不可能です。

整体で効果が期待できるとしたら、猫背やストレートネックなどの骨格の問題とむくみが原因の場合です。

顔のむくみの原因のほとんどは顔以外に原因があり、全身のバランスを整える事により顔のむくみも改善されることが期待できます。

ですので当院では実際に顔の触れての施術は行いません。

小顔マッサージのような施術はエステサロンの領域になり、専門家でもない整体師が行うべきではないというのが当院の考え方です。

しかし、実際に顔に触れなくても、お客様から施術を受けた翌朝は顔が小さくなったという報告を何度も伺っております。

肩こりで整体を受けられた方が小顔になった事に気づかず、翌日に出社したら「顔が小さくなった?」と整体に行ったことも話していないのに同僚の方に言われたという例もありました。

エステサロン

エステサロンでは機材やオイルなどを使ってトータルケアを行うので非常に効果が高いと思われます。

専門ではないので詳しく解説できませんが、超音波・EMS・エレクトロポレーション・イオンなどのマシンを使って目的に応じた施術を受けることが可能です。

特にEMSは鍛えにくい顔の筋肉のケアをするので、たるみが気になる方は効果的といわれています。

ハンドケアでしたらコラーゲンやヒアルロン酸が効果的のようです。

パックなどで美肌効果の期待もあり、サロンによっては目的別でメニューが分かれるかもしれませんが、お顔のトータルケアとしては最適ではないでしょうか。

ただ、むくみの場合は顔だけの問題ではないので、施術を受けるのなら全身のほうが適しており、自律神経の問題が強ければエステサロンは適していないかもしれません。

美容鍼というのがあるようですが、個人的に鍼は怖くて今まで経験がないので知識が全くありません。

それでも美容鍼というのは耳にしたことがあり、理論上は効果が期待できるので選択肢の一つとしてリストに加えました。

美容整形

注射やメスを使うやり方ですね。

最近の美容整形は気軽にできるプチ整形というのもあり、適切な処置が行える美容整形外科なら安全で手っ取り早い方法かもしれません。

しかし、「むくみの原因」でも紹介したように、根本的の原因を改善せずに整形を行うのが本当に正しいのか疑問に感じます。

顔の骨格を変えたい場合は骨を削る以外の選択肢は考えられませんので、美容整形以外の選択肢はないかもしれません。

美容整形は怖いイメージや偏見もありますが、事前に医師から相談や説明があると思いますので、納得されたら検討する価値はあると思います。

セルフケア

小顔だけが目的なら毎日のセルフケアのほうがいいかもしれません。

ただし、やり方を間違えるとたるみの原因になる可能性がありますので、きちんと調べてから行うのをおすすめします。

顔の筋力強化(表情筋トレーニングなど)

たるみはもちろん、むくみの改善も期待できそうです。

顔の筋肉が衰えてくるとどうしても顔がたるんできますので、筋力を強化して引き締まった顔になれば小顔効果も期待できます。

小顔ローラー

いわゆるコロコロですね。

しかし、小顔ローラーは使い方によって筋肉をたるませる可能性があります。

当院のお客様であるエステシャンに話を聞いたら、小顔ローラーも含めてサロンなどで顔の施術は一切受けず、整体などで顔から下の施術を受けると仰っていました。

小顔ローラーを使われるのなら、「下から上へ」が鉄則で、逆方向はたるませる原因になりますのでご注意下さい。

また、強く当てて筋肉をつまむ感じではなく、可能な限り優しく当てたほうが良さそうです。

やり方がよくわからない場合は、検索すればサイトやYou Tubeなどで紹介してあります。

ただし、素人や芸能人が公開しているのではなく、エステシャンなどの専門知識がある方が公開しているのを参考にするのをおすすめします。

セルフマッサージ

正しく行えばプロとまでいかなくても同じような効果が期待できます。

ご自身で目的に応じたクリームやオイルなどを使い、リンパの流れを意識してやさしくマッサージをします。

どんなクリームがいいのかは、年齢や目的によって違うと思いますし、そもそも全く詳しくないのでここでは紹介できません。

マッサージのやり方は小顔ローラーと同じ考え方でいいと思います。

こちらも流す方向はもちろん、必要以上に強くやるとたるみの原因になりかねないので注意が必要です。

正しいやり方が分からないという方は「小顔ローラー」同様、専門知識のある方をおすすめします。

家庭用美顔器

エステサロンでも使用されている超音波・EMSなどの家庭用です。

安価のもありますが、家庭用の場合は周波は少ないみたいで、やはりそれなりの効果しか期待できず、詳細を確認せずに購入されると失敗する可能性があります。

一般の方でも業務用美顔器を購入することは可能なので、ご自身に合った美顔器を探してみてはいかがでしょうか。

 
 
※同業者及び医療関係者の方へ
本記事は同業者の方を批判するの事を目的としておらず、今まで学んできた情報と個人的見解を元に作成しております。
万一、本記事を読まれて事実と異なる内容が含まれていた場合はお手数ですがご連絡ください。必要に応じて修正または削除致します。

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