睡眠中に足がつる(こむら返り)というのは意外と多く、データは取っておりませんが50代~60代の女性、妊娠中、立ち仕事の方が多い印象です。
他にもプール・歩行・ランニングなどの際に症状が出る場合も多いです。考えられる原因と対策をご紹介します。
睡眠中や寝起きにふくらはぎがつる
ふくらはぎがつる場合、基本的に日常の生活の中でふくらはぎだけでなく、太ももの後ろや殿筋(おしり)に疲労が溜まっている方です。基本的に横になっている場合は筋肉がリラックスしていますが、伸びをしたり寝返りなどで急に動かすことで筋肉がびっくりして痙攣した状態を「つる(こむら返り)」と表現します。
ふくらはぎだけでなく、太ももの後ろや殿筋もつる場合がありますが、他の筋肉より敏感なふくらはぎに症状が出やすくなります。ですので当院では「殿筋」→「太ももの後ろ」→「ふくらはぎ」の順番で筋肉を緩めます。
また、負担の掛け方によっては太ももの後ろや殿筋がつる場合もあります。背中を伸ばした場合は背中や腰がつる場合もあります。
対策
ミネラルの接種
ふくらはぎがつりやすい方はマグネシウム・カリウム・カルシウムが不足しているかもしれません。特にマグネシウムは司令塔の役割があり、カリウムとカルシウムが協力して筋肉の動きをスムーズにする働きがあります。
運動・ストレッチなど
ふくらはぎの筋肉が柔らかければつることは絶対にないという専門家もいらっしゃり、当院でも重要視しています。血行不足は筋力低下もつりやすくなるので、無理のない範囲の筋力強化とストレッチが大切です。
体温調整
体が冷えると血行不良で筋肉が硬くなりやすいので、冬や夏のエアコンには注意が必要です。
睡眠環境
布団が重いとふくらはぎに負担もかかります。冬に何枚も布団を重ねている方は羽毛布団など軽くて暖かい布団の購入をご検討ください。また、敷布団と体が密着すると毛細血管の流れが悪くなる場合があります。その場合は凹凸タイプのマットレスで改善される可能性があります。
水分
睡眠中はコップ一杯の汗を書くといわれています。水分不足は足がつる原因の一つといわれています。睡眠前に水分を採るのは抵抗あるかもしれませんが、適量の白湯や常温のお水を摂る事で改善させる可能性もあります。
改善されない場合
糖尿病、椎間板ヘルニア、動脈硬化、下肢の静脈瘤、肝臓の病気(特に肝硬変)などでも起こりやすいので、頻繁にこむら返りが起こる場合は専門機関にて一度詳しく調べてみても良いかもしれません。