指名NGの理由は?
複数の施術スタッフが所属している整体院の殆どが担当スタッフの指名をすることが出来ます。一般的には美容院と同じシステムで、指名料が無料のところもあれば追加で発生する場合もあります。
しかし、稀に指名NGの整体院もあります。特にいくつも整体院を運営している所が多いようです。指名NGにしている理由はそこの整体院の経営方針によりますが、残念ながらお客様に寄り添った理由ではないように思います。
私も過去に複数のスタッフを雇用していた時期があり、指名のご要望があれば無料で対応するスタイルでした。整体院が指名NGにしている場合、考えられるとしたらスタッフの育成と利益が絡んでくると考えられます。
スタッフ育成論
整体院の中には何年も経験している整体師や、1年にも満たない整体師も在籍しています。
ベテラン整体師には指名料を徴収したり、若手の整体師は値引きするところもあるかもしれませんが、基本的にベテランでも新人でも同じ料金です。
当然、整体の仕事は技術職なので、例えマニュアル化された施術スタイルでもベテランと新人では大きな差があります。
そうなると当然、ベテランスタッフに指名が偏り、新人スタッフは施術をする機会が少なくなります。
整体師が成長するには施術実績が必要不可欠なので、育成させるために指名制度を導入しないという経営方針の可能性があります。
利益優先論
指名制度を採用していると、スタッフが休日だったり同じ時間に指名が重なると施術することが出来ません。お客様の承諾があれば他のスタッフが担当することは出来ますが、今までと同じスタッフの施術を希望される場合は別日に予約を入れていただくことになります。
特定のスタッフに指名が集中することにより、他のスタッフは待機する時間が長くなり、売上的に大きなダメージとなります。
また、回数券を導入しているにも関わらずに指名が出来ないという整体院も存在します。考えられる理由は初回はベテランスタッフが施術をし、セールストークにも誘発されて回数券を購入するように求められます。回数券を購入されたら次回以降は経験値の低いスタッフが担当します。お客様が不満を感じ、お気に入りの担当者による施術を求めても指名制度がないため不可能です。そうすると残りの回数券は我慢して消化するか、消化せずにお金の無駄にするかのどちらかになります。
まとめ
お客様の中には誰でもいいと仰る方もいますが、どうせならお気に入りの担当者に施術をしてほしいと思う方がほとんどだと思います。
稀に「当院ではそのスタッフが施術をしても同じような効果があります。」のようなことをいう整体院も存在します。もちろん、施術内容がマニュアル化されていれば同じような施術は出来ますが、人による施術である以上は同じ効果ということはありえません。
特に回数券を購入される場合は、事前に指名の有無や今後の施術方針の確認をされたほうが安心して通いやいですね。