自律神経という言葉はご存じの方も多いと思いますが、大半の方がストレスと関係しているという程度の認識ではないでしょうか。
神経は大きく分けると体性神経と自律神経の2つに分かれます。
折角なので、体性神経について簡単にご説明します。
体性神経
体性神経は知覚神経と運動神経の2つに分かれます。
知覚神経は視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚のことです。5感という有名な言葉がありますね。
運動神経はざっくりといえば腕や曲げたり伸ばしたり自分の意思で動かすことができる運動のことです。
自律神経
自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分かれます。
交感神経は活動しているときや緊張している時に働き、副交感神経は休んでいる時やリラックスしている時に働き、それぞれがバランス良く働くことで健康状態を維持しています。
精神的ストレス、生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの変化などで自律神経が乱れるとさまざまな問題が起こります。
自律神経が乱れる原因
精神的なストレス
仕事、学校、ご近所付き合い、家庭や親族などによる人間関係などのストレス。疾患や将来の不安。身内の死など。
肉体的ストレス
気圧の変化やホルモンバランスの乱れ
生活習慣の乱れ
睡眠不足、食生活の乱れ、運動不足などが挙げられます。副交感神経が優位になる夜間でのスマートフォンなどの液晶画面や蛍光灯の光は交感神経が刺激されますので自律神経の乱れに繋がります。
症状
自律神経失調症 ・うつ病 ・胃痛 ・過換気症候群 ・神経性胃炎 ・過敏性腸症候群 ・メニエール病 ・めまい ・頭痛 ・耳鳴り ・動悸 ・息切れ ・不眠症 ・食欲不振 ・手足の冷えや汗 ・顔の火照り ・便秘 ・下痢 ・肩こり ・腰痛等々…
これはほんの一例ですが、自律神経の乱れにより引き起こされる症状は様々です。
自律神経の乱れの予防・対策
一言で自律神経といっても生活スタイルや原因によって対策法が変わります。
例えばうつ病の場合は長期にわたりさまざまな対策を考える必要がありますが、そもそもそんな気力もない場合もあります。
気圧の変化による頭痛の場合は、耳の奥にある気圧センサー(前庭神経)が刺激されることにより自律神経が乱れることがわかっているので、耳のマッサージといったわかりやすい対策があります。
普段から不眠やストレスを感じていたりしている方はセロトニンが不足しているかもしれません。
当院は心療内科や心理カウンセラーではありませんが、整体師という立場で自律神経の乱れを改善させる施術や個別アドバイスをすることも可能ですので、お気軽にご相談ください。