整体院のホームページに「〇〇に掲載されました」や「〇〇に紹介されました」と雑誌に掲載されたことをアピールしている整体院を見かけます。
実はこれ、ほとんどがお金を出して掲載した広告なのです。
広告なのでお金さえ払えばよっぽどのことがない限りは掲載できます。
これはブランディング戦略といって、個人で経営している整体院や整骨院を中心に行う手法です。
つまり、有料広告で「当院は雑誌に掲載された実績があるので凄いんですよ。」とアピールしているだけで、出版会社から依頼されたわけではないのです。
私も正しい日本語が使えるわけではありませんが、「掲載された」と「掲載した」だと意味が違ってくると思います。
ですので正確には「〇〇に広告を出しました」や「〇〇に掲載しました」ではないでしょうか。
因みに、広告として有名なのはテレビのCMです。
CMを出した企業が「テレビで紹介されました」といっているようなものです。
流石にCMに出してこのような表現は違和感があるので、アピールするとしたら「テレビCM掲載中」といったところでしょうか。
少し脱線しましたが、個人の整体院でこのような手法が多いのは圧倒的に広告費が安いからです。
一度掲載しただけで半永久的に「〇〇に掲載されました」とアピールできるので小規模で経営している整体院にとってはありがたいですね。
実際に私も以前の整体院ではひよこクラブに広告を出したことがあります。
はい、もちろんホームページでアピールしました。
「ひよこクラブに掲載されました」と。
これを見たお客様から「凄いですね」と言っていただいたので狙い通りだったのですが、実際にはただの広告なので騙しているような気がしました。
上尾市にカラダリペアをオープンしてからこのような手法はやらないと決めていたのですが、「日経ヘルス」に広告を出しました。
広告を出した理由は私が愛読している日経ヘルスだったからです。
今まで日経ヘルスはこのような広告をやっていなかったのですが、初めての企画というのもあり、記念に掲載しようと思いました。
ただ、折角なのでやはりブランディング効果を考えてトップページにアピールしています。
「日経ヘルスに掲載されました」や「日経ヘルスに紹介されました」だとやはり騙している感があり、「日経ヘルスに広告を出しました」だとなんのインパクトもありません。
ですので、「掲載させて頂きました」と記載しました。これなら「掲載しました」の丁寧語になり正しい文言になります。
気になる方はトップページをご確認ください。
因みに、過去の著名人を起用し、対談方式で取材を受けて掲載している雑誌もあります。
見た目は広告ではありませんが、実はこれもお金を払って掲載している事が多いです。
実際に当院にもこのようなお話が何度もあり、まともな取材依頼は一度だけ週刊誌からの打診があっただけです。
基本的に取材NGなので、実際の取材依頼もお断りしていますが、『雑誌に掲載された』=『凄い』というわけではありませんので、整体院を探す際にはこのような情報だけで決断されないように注意が必要です。