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特集

整体と不妊の関係

2021年11月12日

女性が社会で活躍される一方で、「不妊」は日本全体が抱える社会的な問題になってきています。

不妊治療の成功率は、世界と比較すると日本は最下位といわれています。日本では体外受精が認められていないというのもありますが、不妊治療を始める時期が世界に比べて遅いというのも影響しているようです。

健康治療の幅が広がり、出産を望まれているご夫婦は積極的に不妊治療を始められた方が多いのではないでしょうか。

不妊治療を受けても妊娠されない場合は、整体を試される方もいらっしゃると思います。実際に整体を受けることで妊娠する確率は高まるのでしょうか。

過去に産婦人科の院長や看護師、助産婦などと意見交換した経験も踏まえ、整体師としての観点でお伝え致します。

妊活で整体は有効?

妊活を目的として整体を受けられる方は産婦人科による不妊治療と併用している場合も多いです。実際に施術を数回行っただけで妊娠したという報告を何度も聞いています。しかし、実際に整体を受けたことで妊娠されたのか実証するのとは不可能です。理由は以下のとおりです。

  • たまたま整体を受けたタイミングで妊娠しただけ
  • 不妊治療と整体を併用したから
  • 不妊治療の効果がなく、整体を受けたことにより妊娠した

更には安産祈願をしたおかげとかさまざまな対策を同時に行うことが多く、整体を受けるとどれくらいの確率で妊娠するというデータで示すことはできません。ですので当院では「妊娠する確率が高まる可能性がある。」と表現しています。

尚、産婦人科による不妊治療と整体の併用は基本的に問題ありませんが、産婦人科による精密検査によっては適応されない場合があります。また、本来なら問題がなくても病院や担当医の方針により整体との併用は推奨しない場合もあります。

整体で不妊の改善が期待できること

卵は約100~120日で育ち排卵に至ります。

元気な赤ちゃんを出産するには「卵の質を良くする」「赤ちゃんが育ちやすいような環境を作る」というのが大切です。

不妊整体の目的は大きく分けて以下の3つです。

  • 卵巣の血液循環を良くする
  • 骨盤の中の温度を高める
  • 呼吸を深くする

この目的に対して、「呼吸法」「神経施術」「骨盤調整」「横隔膜調整」「腸腰筋調整」「下肢の神経施術」といった6つの様々な角度からアプローチしていきます。

これらのアプローチにより卵巣の血流を改善することで、より質の良い卵になるといわれています。

不妊体質を改善する上で骨盤内の血液循環はとても重要で、不妊施術の基礎中の基礎でこの考えはとても重要なものとなります。

骨盤は構造的に血液が溜まりやすい作りになっています。

ですから、施術や呼吸法により血液循環を良くして古い血液やリンパ液を排出する必要があります。

しっかり排出することで新鮮な血液が入ってくる環境を作ることを考えていく必要があります。

不妊とホルモンバランス

不妊整体には「卵巣の血流を良くする」「良い卵を排卵させる」という目的があります。

その中で、ホルモン値の変化について注目してみます。

不妊治療において注目すべきホルモン、FSH(卵を育てるホルモン)、E2(内膜を厚くするホルモン)があります。

FSHが脳の下垂体から出て血液に乗って卵巣に届き卵を育てます。

そして大きくなってくる卵胞の膜からE2が出てきます。

その情報が血液を介して脳に伝わりFSHの値が下がるというサイクルがあります。

このサイクルに問題がある場合、妊娠しにくい状態になってしまうのです。

そのために卵巣の血液循環を改善したり、骨盤の中の温度を高めたり、呼吸を深くするための施術を行うことでホルモン値の改善を図り妊娠しやすい身体作りを行っていきます。

不妊と生理周期について

28日が理想の生理周期といわれていますが、周期が大きくずれている場合、28日周期に近づけることで妊娠しやすくなるということがあります。

生理周期が長い場合、代表的な理由の一つに「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」が挙げられます。

卵巣の血液循環が悪くスムーズに排卵出来ずに渋滞している状態です。

これにより、酸素・ホルモン・栄養素などが不足して卵の育ちが悪くなり生理周期が長くなります。

また、生理周期が短い場合、低温期または高温期が短くなっているかで原因は異なりますが、いずれにしても卵巣の機能低下が考えられます。

生理周期が短い場合でも問題なく妊娠することもありますが、周期が短い場合貧血になりやすいので注意が必要です。

生理周期の長短によって必ずしも不妊の原因となるということではありませんが、周期の乱れの原因が血液循環やその他の要因で引き起こされているならば、しっかりと改善していく必要があります。

不妊と呼吸

骨盤は構造的に血液が溜まりやすい作りになっています。

古い血液やリンパ液が溜まって、新しい血液が届きにくくなり、骨盤内の循環を悪くする原因になります。

ホルモンは血液によって運ばれてきますので骨盤内に新鮮な血液が入るというのは妊活ではとても大切です。

古いものが残っている骨盤は、望ましくないということになります。それ故に血液循環が不妊治療の基礎と言われているのです。

血液循環を改善する方法についてですが、その一つとして『呼吸』の仕方の改善が挙げられます。

呼吸は吐く量を増やすことが大事で出すことを中心に考えます。

呼吸が浅くなっている人の特徴として、息を吸う為の筋肉である呼吸補助筋が緊張しています。

この筋肉が緊張していると呼吸が浅くなり息を吐く量が減ってしまいます。

呼吸が浅くなることで、お腹の圧力の変化が少なくなりリンパ液や静脈血の循環が悪くなってしまうのです。

この問題を改善させるためには神経(自律神経を含む)・肋骨の歪み・筋肉などにアプローチする必要があります。

不妊と骨盤

ご存知のように骨盤には、子宮や卵巣があります。

不妊治療において、やはり骨盤周辺の環境・状態を改善する必要があります。

悪い状態の骨盤というと、歪んでいたり、傾いている状態を指しますが、実際のところ、かなり歪みが強い人でも妊娠する方はいらっしゃいます。

不妊治療における、骨盤環境で重要となるのが「循環」です。 いかに、循環を改善してホルモンをしっかり届けて、不要なものを排出、そして質の良い卵を育てるかということです。

血液には、酸素や栄養、ホルモンを供給して代謝を促す 役割があります。

不妊整体の目的は、この循環を改善することであり我々整体師がお手伝い出来ることになります。

不妊整体と腸腰筋

腸腰筋は背骨と大腿骨を結ぶ筋肉群の総称です。身体の深いところにあるインナーマッスルと言われる筋肉の一つです。

主に腿を引き上げる働きをする筋肉ですが、身体のバランスを保つ為の大事な筋肉になります。

腸腰筋は腰痛の方はもちろん、肥満や運動のパフォーマンスの低下に繋がりますので、モデルやアスリートの方も重要視している大事な筋肉です。

この腸腰筋は、子宮・卵巣の近くを通り、腸腰筋調整を行うことで子宮・卵巣の温度低下を防ぐことができます。

不妊整体と神経施術

神経が緊張することで筋肉や内臓に悪影響を及ぼします。

肩甲骨から背中、腰にかけての筋肉が硬くなり呼吸が浅くなってしまう原因となります。

子宮の神経は仙骨から出て、子宮も卵巣も骨盤に繋がっています。

その為、子宮や卵巣にも影響があります。

また、ふくらはぎの内側を通る脛骨神経を刺激することで、子宮や卵巣に良い影響を与えるといわれています。

神経とホルモンのバランスが崩れていると、呼吸が浅くなり、血流も悪い状態になります。

この状態では、良い卵は育てるのが難しくなります。

良い卵を育てる為には神経とホルモンの正常化にすることが大切です。

不妊治療における代謝について

不妊治療において、代謝を上げる重要性はなんとなくイメージできると思います。

代謝とは生体内の物質やエネルギーの変換や分解される体内で起こる化学反応のことを指しますが、代謝に異常がある場合、食べたものが上手くエネルギーに変換されず、結果的に卵巣の細胞の質が悪くなることで、妊活にも悪影響を及ぼします。

このことから、妊活の基本として代謝を整えてあげることが必要になります。

また、血液は、酸素や栄養、ホルモンを供給する役割があり老廃物を回収して代謝を促します。

これらは、卵子の発育や着床にとても重要な要素となります。

ですから、血液の循環作用を高めることは非常に重要で、身体の様々なトラブルを改善することで質の良い卵を育てることにつながっていくのです。

冬場と夏場、妊娠が多いのは?

季節によって変わるものなのかと疑問に思われるかもしれませんが、データ的には11月から2月頃の冬場の寒い時期の方が妊婦反応を示す方が圧倒的に多いそうです。

なぜ冬場に多くなるのか、その理由として妊娠するための酵素の働きが関係しています。

卵を育てる酵素は低い体温で働く為、この酵素を活性化させるためには低温期に体温を下げることが必要ということです。

つまり冬場の寒い環境が酵素の反応を良くして卵の質が良くなり、妊娠される方が増えるというわけです。

また、夏場は外気温が上がるので結果的に体内の温度を下げようとすることで代謝が下がります。上記の理由で夏場は妊娠しにくいと考えられています。

涼しくなってくる10月頃までグッとこらえて卵の質を上げるための体質改善をして準備をするのも一つの手です。

人それぞれ体質が異なるので一概には言えませんが、このようなデータがあるということを知って頂き、妊活の参考にしていただければ幸いです。

※医療従事者の方へ

本記事は私が学んだ内容の一部をまとめて記事にしました。もし事実と異なるような内容がございましたら修正いたしますのでお手数ですがご連絡ください。

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