天気痛は基本的に性別や年齢に関係なく起きますが、特に月経時のホルモンバランスも大きく影響しますので、10代後半~40代の女性が多いといわれています。
実際に当院をご来院されるお客様も圧倒的に女性が頭痛を訴えております。
天気痛とは
天気痛(天気頭痛)は「気象病」ともいわれ、気圧の変化で頭痛が起こります。
気圧が変化すると内耳から前庭神経の興奮することで頭痛が起こります。
頭痛の他に耳鳴りやめまいの他、過去に怪我をしたところにも痛みが出ます。「古傷が痛むから明日は雨が降る」と感じる方もいるようです。
気圧の変化によって頭痛や関節痛の痛みが出るという話はみなさんも承知の通りですが、前庭神経が影響していると発表されたのは平成31年です。
このメカニズムを突き止めた詳細はプレスリリースで公表しておりますので詳しく知りたい方は以下をご参考にしてください。(https://www.aichi-med-u.ac.jp/files/soumu/2018topics05.pdf)
また、この研究に関わっていない医師や製薬会社なども天気頭痛について言及しているサイトがありますが、サイトによって書かれている内容が違います。
正確の情報を知りたくて天気頭痛と前庭神経の関係性を突き止めた医師にコンタクトを試みたら詳しくお聞きすることに成功しました。その内容も含めて発信しております。
天気痛のメカニズム
天気痛のメカニズムは以下のとおりです。
- 天気の影響で気圧が変化する
↓ - 気圧が変化すると内耳(気圧センサー)にある前庭神経が興奮する
↓ - 前庭神経が興奮すると自律神経が乱れる
↓ - 自律神経が乱れることでさまざま症状が起きる
「4」のところについては、その人が持っている症状が表面化として現れることがわかっています。
症状例としては、片頭痛(心拍数の増加)・緊張性頭痛(血管の収縮)・だるさ・耳鳴り・眠気・慢性痛の悪化などの症状が起こりやすくなります。
雨の日以外にも天気痛は起こります
雨が降る前(気圧が低下するため)に頭痛が起こりやすいですが、天気が晴れてくる時(気圧が上昇するため)も頭痛が起こります。
天気痛は気圧の変化が影響しておりますので、逆に気圧が上昇しても気圧センサーが働き頭痛になるのです。
要するに、「雨=頭痛」ではなく、「気圧の変化=頭痛」が正解です。
天気痛対策よりも大切なこと
気圧の変化で頭痛が起きるほとんどの方は気圧とは関係のない時でも頭痛が起こります。
その理由は「悪い所に症状が出やすくなる」からです。
例えば、緊張性頭痛がある方は気圧の変化で緊張性頭痛の症状が出やすくなり、膝に問題ある方は膝の痛みが出やすくなるます。
ですので緊張性頭痛の症状を改善させれば気圧が変化しても症状が出ないはずです。
気圧の変化に恐れる前に、根本的な原因を改善させることが大切です。
対策
天気痛の予防は普段から自律神経が乱れないようにすることが大切です。
施術を受ける
気圧の変化で頭痛がある方の多くは首や肩こりもあります。
整体やマッサージで全身を緩めることで自律神経にも良い影響がありますが、当院では自律神経に特化した施術も行っております。
天気痛の正体が立証できたのは最近なのでまだわからないことが多いですが、当院で施術を受けるようになってから天気に左右されることなく頭痛が改善されたという報告を受けています。
入浴
シャワーだけでなく39度前後の温めで15分程度の入浴をすると自律神経のバランスが乱れにくくなります。
入浴は自律神経だけでなく、1日の疲れを回復させるのにも有効です。また、入浴後は脳を興奮させることを避けることで自律神経が安定しますので安眠にも繋がります。
ストレッチ・ヨガ
ストレッチやヨガをすることで首や肩周りの緊張を緩めるのはもちろん、自律神経に効果的なのもあります。
朝は脳や体を活性化させるためにラジオ体操などをし、夜はストレッチをすると効果的です。
耳のセルフケア
気圧センサーといわれている前庭神経のマッサージをすると予防に繋がります。
気圧アプリなどでチェックすると事前に気圧の変化が予測できるので対策することが可能です。また、既に頭痛が起きた場合も有効性があるようです。
頭が痛いのにやっても大丈夫なのか心配される方もいらっしゃると思いますが、前庭神経の理論及び耳のセルフケアを考案した佐藤医師から直接お聞きしたのでご安心して行ってください。
こちらもCHECK
-
23,天気頭痛(内耳)のセルフケア
雨の日や気圧の変化で頭痛になる原因は自律神経のバランスが崩れ、内耳(前庭器官)に問題が起きることが原 ...
続きを見る