脳脊髄液とは
ストレスは私たちの身体にさまざまな影響を与えますが、その中でも脳脊髄液の流れにも関係していることをご存知でしょうか。
脳脊髄液とは、脳と脊髄を覆っている液体のことで、栄養や酸素を運んだり、老廃物を排出したりする役割があります。また、脳や脊髄を保護したり、衝撃を吸収したりするクッションのような働きもしています。
脳脊髄液の流れは、呼吸や心拍によって変化しますが、ストレスによっても影響を受けます。ストレスがかかると、自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位になります。すると、血管が収縮して血圧が上昇し、心拍数も増えます。これによって、脳脊髄液の圧力も高まり、流れが悪くなります。
逆に、リラックスすると、副交感神経が優位になって血管が拡張し、血圧や心拍数が下がります。これによって、脳脊髄液の圧力も低下し、流れが良くなります。
脳脊髄液の流れが悪くなると、どのような問題が起こるでしょうか。まず、脳や脊髄に十分な栄養や酸素が届かなくなり、神経細胞の働きが低下します。これは、記憶力や集中力の低下、頭痛やめまいなどの症状につながります。また、老廃物や毒素が溜まってしまい、炎症やアレルギー反応を引き起こす可能性もあります。さらに、脳や脊髄を保護するクッションの効果も減少し、外部からの刺激に対して敏感になります。これは、光や音などの刺激に過敏に反応したり、痛みやしびれを感じたりする原因になります。
では、どうすれば脳脊髄液の流れを改善できるでしょうか?一番簡単な方法は、深呼吸をすることです。深呼吸をすると、胸郭や頭部の圧力が変化し、脳脊髄液の流れを促進します。また、ストレッチやマッサージなどで首や肩の筋肉をほぐすことも効果的です。首や肩の筋肉が硬くなると、頚椎や頭蓋骨に圧力がかかり、脳脊髄液の流れを妨げます。そのため、筋肉を柔らかくすることで圧力を解放し、流れを改善できます。さらに、水分補給や睡眠も重要です。水分補給は脳脊髄液の量を増やし、睡眠は脳脊髄液の循環を促します。
脳脊髄液の流れは、私たちの健康や気分に大きな影響を与えます。ストレスによって流れが悪くなると、さまざまな不調や不快感を引き起こします。そのため、日常生活でできることから、脳脊髄液の流れを改善する習慣を身につけましょう。それは、私たちの脳と身体の健康にとって、非常に有益なことです。
脳脊髄液の役割は主に3つ
1.物理的な保護
物理的な衝撃を和らげる役割があり、脳と脊髄のクッションと保護液の役割があります。お豆腐のパックをイメージして頂くと分かりやすいのですが、お豆腐が脳だとしたら、水分が脳脊髄液ということになります。
2.栄養素の輸送
脳脊髄液には、脳と脊髄に栄養素を輸送し供給する役割もあります。
栄養素とは、ブドウ糖、蛋白質、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ホルモン、神経伝達物質などが供給します。
3.老廃物の排泄
老廃物を排泄する役割があります。脳内の静脈系を介して、脳内の老廃物を心臓に送り返す役割があり、古い細胞などいらなくなった物質を回収して排出します。
このように、あまり認知されていない脳脊髄液ですが、身体の状態を維持する為に非常に大きな役割を果たしているのです。
脳脊髄液低下による主な症状
脳脊髄液の流れが悪くなることにより、脳圧が上がり、自然治癒力・免疫力・内臓機能などに影響があるといわれています。
当院にご来院される方で、脳脊髄液が影響している主な症状は、頭痛・肩こり・首の痛み・睡眠障害・めまいなどでお困りの方が多いです。
その他、背中の痛み、手足の痺れ、顔のこわばり、光のストレス(蛍光灯など)、吐気や嘔吐、食欲不振、倦怠感、難聴、聴覚障害、味覚障害、発汗過多など
脳脊髄液の調整は当院にお任せください
整体院の殆どは自律神経による脳脊髄液の調整を重要視しています。(ほぐし系のサロンやチェーン店は除く。)
脳脊髄液の施術は、後頭骨(後頭部と首の隙間)に接触をして行うのが一般的で、私も以前は同様な施術をしておりました。
現在は他の調整法を採用しており、脳脊髄液調整に特化した施術者が開発した施術法を採用しております。
当院では施術前と施術後に脳脊髄液が正常に流れているかテストをしており、調整後は殆どの方が変化を実感されます。
尚、これらは東洋医学の考え方で、西洋医学ではほとんど知られていません。ですので当院にご来院される医師や看護師にこの話をしても理解してもらえませんが、施術をすると驚かれます。
※脳脊髄液減少症(脳髄液漏出症)などの疾患もございますが、西洋医学の領域なので割愛します。